「コオロギを何匹あげればいいの?」「毎日あげるべき?それとも3日に1回?」
レオパの給餌は、成長段階によって頻度も量もまったく変わります。 ベビーに成体と同じ給餌をすれば成長不良になり、成体にベビーと同じ給餌をすれば肥満になります。
さらに厄介なのが、「適量」は数字だけでは決まらないことです。同じ月齢でも個体差があり、温度や餌の種類によっても必要量は変わります。
この記事では、成長段階ごとの具体的な給餌量と頻度、餌のサイズの決め方、そして尻尾を見て適量を判断する方法を解説します。
結論:成長段階別の給餌早見表
まず全体像を示します。
| 成長段階 | 月齢 | 頻度 | 1回の量 |
|---|---|---|---|
| ベビー | 〜6ヶ月 | 毎日(1日2回に分けても可) | 小さめのコオロギを5〜10匹(食べるだけ) |
| ヤング | 6〜12ヶ月 | 1〜2日に1回 | 食べるだけ。徐々に量を落としていく |
| アダルト | 1歳〜 | 3〜4日に1回 | 成虫サイズのコオロギを4〜6匹 |
| シニア | 12年〜 | 週1〜2回 | 4〜6匹(小さめ・柔らかめの餌に) |
この表は出発点です。 実際には下記の「尻尾での判断」で微調整してください。
餌のサイズの決め方
量より先に、サイズが適切かを確認してください。サイズが合っていなければ、何匹与えても意味がありません。
基準:レオパの頭の幅より小さいもの
目と目の間の幅(頭幅)を超えない大きさが適切です。
| レオパのサイズ | 適した餌のサイズ |
|---|---|
| ベビー(〜10cm) | SSサイズコオロギ、小さめのデュビア |
| ヤング(10〜18cm) | S〜Mサイズコオロギ |
| アダルト(18cm〜) | M〜Lサイズコオロギ |
大きすぎる餌のリスク
- 飲み込めず吐き出す
- 消化不良を起こす
- 腸閉塞のリスク
- 餌に対して恐怖を感じ、拒食につながることもある
腸閉塞の見分け方と予防法はこちら → レオパの腸閉塞の見分け方|初期症状チェックリストと手術費用の目安
小さすぎる餌の問題
一方で小さすぎると、必要な栄養量を摂るのに大量の個体数が必要になり、ダスティングの手間も増えます。 「頭幅より少し小さい程度」が最も効率的です。
成長段階別の詳細
ベビー期(〜6ヶ月):毎日、食べるだけ
人生で最も成長が速い時期です。この6ヶ月で成体サイズの7割程度まで育ちます。
頻度: 毎日。食欲旺盛な個体は、消化の負担を抑えるため1日2回に分けるのも有効です
量: 小さめのコオロギを5〜10匹が目安。ただし「何匹」と固定せず、5〜10分で食べられるだけ与えます
別の考え方: 1日に体重の10〜20%程度の餌を必要とするという目安もあります。体重10gのベビーなら1〜2g程度です
重要な注意点:
- カルシウムは毎回ダスティング(骨格形成の最重要期)
- 床材はキッチンペーパー一択(誤飲リスクの排除)
- 食べ残しは必ず回収する(夜間にレオパを噛むことがある)
この時期の栄養不足は生涯に影響します。「与えすぎ」より「足りない」方が問題になる唯一の時期です。
くる病の症状と予防はこちら → レオパのくる病(代謝性骨疾患)の症状と治療法|初期サインと回復の可能性
ベビー期の飼育全般はこちら → ベビーレオパの飼育方法|成体との違いと死なせないための3つの注意点
ヤング期(6〜12ヶ月):1〜2日に1回
成長が緩やかになり、骨格より体重の増加が中心になる時期です。
頻度: 1〜2日に1回(隔日に移行していく)
量: まだ「食べるだけ」で構いませんが、生後半年を過ぎると食べる量が自然に減ってきます。 その変化に合わせて、毎日→隔日へと頻度を落としていきます
目安: 1日あたり体重の5〜10%程度
この時期の判断ポイント: 食べる量が減ってきても、成長段階の変化であれば正常です。体重が増えているかで判断してください。
アダルト期(1歳〜):3〜4日に1回
骨格の成長は止まり、以降に増えるのは脂肪です。 ここから先は「与えすぎない」ことが主な課題になります。
頻度: 3〜4日に1回(週2回程度でも健康に飼育できます)
量: 成虫サイズのコオロギを4〜6匹程度
よくある失敗: 「よく食べるから」と毎日与えてしまうこと。レオパは餌を見れば食べる習性があるため、食欲は適量の指標になりません。
シニア期(12年〜):消化の負担を減らす
代謝が落ちるため、量も頻度も控えめにします。
頻度: 週1〜2回
量: 成体と同程度か、やや少なめ
工夫: 餌を一回り小さいサイズにする、消化しやすい人工フードを活用するなど、消化の負担を減らす方向で調整します。
餌の種類で量は変わる
「コオロギ○匹」という基準は、餌の種類によって変わります。
| 餌 | カロリー・脂質 | 量の調整 |
|---|---|---|
| コオロギ | 標準 | 基準となる |
| デュビア | コオロギよりやや高め | コオロギより少なめでよい |
| ミルワーム | 脂質が高い | 主食にせず、おやつ程度に |
| ハニーワーム | 脂質が非常に高い | 嗜好性は高いが、週1回程度の嗜好品に |
| ピンクマウス | 非常に高カロリー | 月1回程度。常用しない |
| 人工フード | 製品による | パッケージの推奨量に従う |
コオロギの管理方法はこちら → レオパの餌用コオロギの飼い方|臭い・死亡・脱走を防ぐ管理方法とおすすめ用品
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冷凍餌という選択肢もあります → レオパの冷凍餌の使い方|正しい解凍方法とピンクマウスを与えるべきかの判断
ミルワームやハニーワームを主食にすると肥満になります。 食いつきが良いため多用しがちですが、「食べない時の切り札」として位置づけるのが適切です。
ミルワーム・ハニーワームの使い分けはこちら → レオパのミルワーム・ハニーワームの使い分け|主食にしてはいけない理由と正しい使い方
人工フードの選び方と比較はこちら → レオパの人工餌おすすめ5選|食いつき比較ランキング【2026年最新】
適量の判断:尻尾を見る
数字の表より確実な判断方法があります。それが尻尾です。
レオパの尻尾は脂肪の貯蔵庫で、栄養状態がそのまま現れます。
| 尻尾の状態 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 頭の幅と同じくらい | 適正 | 現状維持 |
| 頭の幅より明らかに細い | 栄養不足 | 頻度・量を増やす |
| 頭の幅より明らかに太い | 肥満 | 頻度を減らす、低脂肪の餌に変更 |
| 細くシワがある | 脱水または重度の栄養不足 | 水の確認+受診を検討 |
肥満のもう1つのサイン:脇の下の脂肪
前足の付け根にぷっくりとした膨らみができていたら、肥満のサインです。「脇の下の脂肪」と呼ばれ、尻尾より分かりやすい指標になることもあります。
体重の測り方と安全な減量手順はこちら → レオパの体重管理|適正体重の目安と、やってはいけない減量方法
体重も併せて記録する
見た目の印象だけでは判断を誤ります。0.1g単位のキッチンスケールで週1回測定し、記録してください。
- 成長期: 体重が増えていれば適量
- 成体: 体重が横ばいなら適量、増え続けていれば与えすぎ
成長段階ごとの体重の目安と測定方法はこちら → レオパの大きさと成長スピード|体長・体重の推移とベビーからアダルトまでの目安
給餌のタイミングと方法
時間帯:夕方〜夜
レオパは薄明薄暮性(夜明けと夕暮れに活動)です。夕方から夜にかけてが最も食いつきが良い時間帯になります。
日中に与えても食べないことがありますが、それは体調不良ではなく単に活動時間ではないだけです。
ピンセットで与える
床に放すのではなく、ピンセットで口元に運ぶのが基本です。
- 床材の誤飲を防げる
- 食べた量を正確に把握できる
- 食べ残しが出ない
- 手を餌と誤認されるのを防げる
噛まれないための飼い方はこちら → レオパは噛む?毒はある?噛まれた時の正しい対処法と噛まれない飼い方
ピンセットの選び方はこちら → レオパの給餌用ピンセットおすすめ|竹・ステンレス・樹脂の違いと選び方
給餌後は触らない
食後のハンドリングは吐き戻しの原因になります。給餌後は数時間〜翌日まで、そっとしておいてください。
また、消化には温度が必要です。給餌後こそホットスポットの温度(床面32〜33℃)を確認してください。
こんなときどうする
食べ残した場合
生き餌は必ず回収してください。 ケージ内に残ったコオロギが、夜間に眠っているレオパの尻尾や指をかじる事故があります。
食べ残しが続く場合は、与えすぎか、餌のサイズが合っていない可能性があります。
留守番中の給餌をどうするかはこちら → レオパの留守番は何日まで?旅行・帰省前の準備と危険な勘違い
急に食べる量が減った
まず温度を確認してください。消化できない温度では食欲が落ちます。
温度に問題がなければ、脱皮前、季節性の変化、餌への飽きなどが考えられます。
餌を食べない原因と対処法はこちら → レオパの拒食|餌を食べない原因7つと今すぐできる対処法
与えても与えても食べたがる
レオパは満腹を感じにくい生き物です。「食べたがる=足りない」ではありません。
成体であれば、尻尾と体重で判断してください。尻尾が十分太く、体重も維持できているなら、それ以上与える必要はありません。
旅行で数日空ける場合
成体なら3〜4日程度は問題ありません。 出発前に通常通り給餌し、水を満たしておけば大丈夫です。
ベビーの場合は毎日の給餌が必要なため、1〜2日以上空ける場合は誰かに世話を頼んでください。
よくある質問
Q. 毎日あげてはいけませんか?
成長段階によります。 ベビーは毎日が必要ですが、成体に毎日与えると肥満になります。成体は3〜4日に1回が基本です。
Q. 食べるだけ与えていいのはいつまでですか?
生後6ヶ月程度までです。それ以降は量をコントロールしてください。
Q. コオロギ5匹と人工フードはどのくらいが同じ量ですか?
製品によって異なるため、パッケージの推奨量を基準にしてください。目安として、レオパゲルなら1回あたり2〜3cm程度を与える飼育者が多いです。
与えた後の尻尾の状態と体重で調整してください。
Q. 餌にカルシウムをまぶすのは毎回ですか?
生き餌を与える場合は毎回です。コオロギやデュビアはカルシウムが少なくリンが多いため、ダスティングなしではカルシウム不足になります。
カルシウムサプリの選び方と使い方はこちら → レオパのカルシウム・ビタミン剤おすすめ4選|D3の使い分けと成長段階別ガイド
Q. 1回の給餌で何分くらい待てばいいですか?
5〜10分が目安です。それ以上経っても食べない場合は、その日は切り上げてください。長時間ケージ内に生き餌を放置しないでください。
Q. 食べ過ぎで吐くことはありますか?
あります。与えすぎ、餌が大きすぎる、給餌直後のハンドリング、温度不足が主な原因です。吐き戻しが続く場合は、量とサイズを見直し、それでも改善しなければ受診を検討してください。
まとめ
給餌は「表の数字」で始めて、「尻尾と体重」で調整するのが正解です。
この記事のポイント:
- ベビー(〜6ヶ月): 毎日、小さめのコオロギを5〜10匹(食べるだけ)。この時期だけは「足りない」方が問題
- ヤング(6〜12ヶ月): 1〜2日に1回。半年を過ぎると食べる量が自然に減る
- アダルト(1歳〜): 3〜4日に1回、成虫サイズのコオロギを4〜6匹
- 餌のサイズは頭幅より小さいもの。 大きすぎると腸閉塞のリスク
- ミルワーム・ハニーワームは脂質が高い。 主食にせず嗜好品として使う
- 適量の判断は尻尾。 頭の幅と同じくらいが適正、明らかに太ければ肥満
- 脇の下の脂肪は分かりやすい肥満サイン
- 食欲は適量の指標にならない。 レオパは満腹を感じにくい
- 給餌は夕方〜夜、ピンセットで。食後は触らない
数字はあくまで出発点です。週1回の体重測定と尻尾のチェックを習慣にすれば、その個体に合った適量が見えてきます。
人工フードの選び方と比較はこちら → レオパの人工餌おすすめ5選|食いつき比較ランキング【2026年最新】
カルシウムサプリの選び方はこちら → レオパのカルシウム・ビタミン剤おすすめ4選|D3の使い分けと成長段階別ガイド
成長段階と体重管理の目安はこちら → レオパの大きさと成長スピード|体長・体重の推移とベビーからアダルトまでの目安
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飼い方の全体像はこちら → レオパの飼い方完全ガイド|初期費用・必要なもの・毎日のお世話【2026年版】

